

従来の椎間板ヘルニアに対する治療は、全身麻酔下で行う手術のため非常にリスクを伴うものでした。
しかし、レーザー治療では、危険性や副作用が少ない治療法として注目されています。
|
 |
ヘルニアによる痛み、しびれ等は腰の骨の間でクッションの役目を している椎間板が後ろに飛び出し神経を圧迫しておこっています。レーザーにより椎間板内に空洞を作ることにより内圧を下げて神経
への圧 迫を除きます。 |
 |
|
 |
|

|
|
|
※金額は消費税込みの価格です。
|
保存的治療
| 薬物療法 ・・・・ |
対症的に消炎鎮痛剤、筋緊張緩和剤等が用いられます。 |
| 理学療法 ・・・・ |
リハビリテーション科にて牽引療法や、温熱、電気加療等で症状の緩和を図ります。 |
| 神経ブロック ・・・ |
痛みを引き起こしている神経に対し、硬膜外腔等に抗炎症効果のあるステロイド剤と局所麻酔剤を注入します。対症効果は大きいです。
|
手術療法
一定期間の上記保存的療法に抵抗する場合に選択されます。
手術療法では一般的には長期の入院とリハビリ期間を必要とし、肉体的時間的社会的経済的損失は小さいとは言えません。しかも椎間板ヘルニアの手術療法と保存的療法では1年以内の短期成績において、手術療法が勝るものの、4年の長期成績ではあまり差がないという報告があります。さすれば負担の少ない効果的な治療法が求められます。
|
 |
椎間板ヘルニアのレーザー治療は1980年代にはじまりました。その治療法自体はすでに確立されてきています。
局所麻酔下に椎間板に細径の針を刺し、その針の中にレーザー光を導くファイバーを通します。そのファイバーを通してレーザー光を椎間板に照射します。レーザー光が照射された部位では高熱が発生し、蒸散(個体から気体に変化)、周辺では凝固が起こります。針を抜去し、術後3時間はベット上安静とし帰宅となります。
この治療法は椎間板内圧の減圧を主作用と考え、経皮的レーザー椎間板減圧術
Percutaneous Laser Disc Decompressionと命名されています。
日本に導入されておよそ10年ですが、未だ保険適用が認められておらず、一部の高度先進医療を申請している大学病院を除いて、すべて民間病院で実施されております。
この治療法が施行できる病院が少なく、入院の必要がない、著効例が存在すること等で、全国的な広がりをみせています。しかし、一方で十分な適応が検討されないまま高額な治療費で乱用されている実態が社会問題にもなっており、本治療法の施行には、まだ様々な問題点もあると言わねばなりません。
問題点は、この治療法がどういう患者さんに適応されるのか、充分なガイドラインが存在していない点。さらに、治癒機転が充分に解明されていない点。一般的に治療費が高額である点等があげられます。
治療の適応については、当院では先達の経験に基づき、2000年の5月に本治療を開始して以来、日々その見直しと検討を行い今日に至っておりますが、厳密な適応の基に実施し、有効率は80%を越えてきております。この適応や治療効果については、順次関連学会で世に問うことを私どもの使命としております。
また、本年より当病院脳脊髄外科の母体である大阪大学脳神経外科関連病院会内に、本治療についての研究会が設立されます。
次に治癒機転については、椎間板内の減圧、椎間の安定性の向上等がすでに報告されていますが、私どもは他にまだ治癒機転が存在するものと考え、これを明らかにしたいと考えています。
治療費につきましては、これは重要な問題です。当病院ではテストを重ねた上で使用機器に最新の半導体レーザーを採用し、コストダウンに成功しています。しかし治療費を抑えうる最大の要因は、本治療法に病院経営が依存していないことが重要であると考えています。幸いなことに、本治療は当院における先端治療法を実施するにあたり、治療費は可能な限り抑制すべきものと考えています。治療の一つであって、これが病院の経営を左右するものになっておりません。また、大学の関連施設として本私どもは、本治療法が悩める患者さんの福音になるよう鋭意努力していきます。
|
茨木医誠会病院 脳神経外科 岩月
|
|
|