ホロニクスグループ 栄養管理部

透析食だより

2018年1月号 透析患者の便秘対策

便秘対策

「排便が何日もない」「排便があっても残便感がある」といった透析患者さんは多いかと思います。
あなたの排便コントロールは良好ですか?便秘は食生活をはじめとする生活習慣が大きく影響していることもあります。
今回は、そんなつらい便秘の原因とその対策について再確認しましょう。

便秘になりやすい原因

生活
  • 朝食を食べない
  • 忙しい
食事
  • 食物繊維不足
  • 食事量が少ない
  • 飲水量の制限
  • 水
その他
  • 運動不足
  • 薬の副作用
  • 自律神経障害(糖尿病がある方)
  • その他

便秘対策

生活

  • 規則正しい食生活を心掛けましょう
    • 特に、朝食は「時間がないから」や「食欲がわかないから」といった理由で抜いてしまうと腸の動きが鈍くなり、排便が促されにくくなります。
    • 規則正しく食事をしてこそ、規則正しい排便が期待できます。
    • 規則正しい食生活

食事

  • 食物繊維を十分に摂取しましょう。
    • 食物繊維は便を柔らかくし、かさを増やす為、腸の蠕動運動が盛んになって排便を促します。
  • 必要な栄養はしっかり摂りましょう。
    • 透析間の体重増加を減らすために食事量を減らしてしまい、必要な栄養が摂れずに便秘につながることがあります。食事はしっかり摂取し、減塩と飲水制限で透析間の体重増加を抑えましょう。
    • 個々に合わせた必要な食事量については、管理栄養士にお尋ねください。
  • 透析患者さんにピッタリの便秘対策の食材
    食材名カリウム食物繊維
    1位ごぼう 50g160mg2.9g
    2位オクラ(ゆで) 50g140mg2.6g
    3位しめじ(ゆで) 50g170mg2.4g
    4位えのき(ゆで) 50g135mg2.3g
    5位ブロッコリー(ゆで) 50g90mg1.9g
    6位春菊(ゆで) 50g135mg1.9g
    7位糸こんにゃく 50g6mg1.5g

    食物繊維が多い食品の中でも、比較的カリウムが少ない食品です。しっかり茹でるか、水にさらしてから食べましょう。

  • 乳酸菌やビフィズス菌を摂り、善玉菌を増やしましょう。
    • 腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌があります。便秘を予防するためには、善玉菌が多く存在することが大切です。乳酸菌やビフィズス菌を多く含む食品(ヨーグルト、ヤクルト等)を摂取し、更にビフィズス菌を増やしてくれるオリゴ糖や食物繊維を摂取すると、良好な腸内環境へと繋がります。
    • 注意:血清リン値が高値の方は、食事内容の調節が必要です。管理栄養士と一緒に進めていきましょう
  • 腸内環境

その他

  • 運動をしましょう
    • ウォーキング、ストレッチ等がおすすめ。歩くことは自律神経のバランスを整えて、腸の働きを整えてくれることが期待できます。1日30分以上を目標にウォーキングをしましょう。
    • 体調等で難しい方は、ストレッチをしましょう。例えば、ウェストをひねる運動は腸の動きを促します。
    • 適度な運動

牛肉とごぼうの炒め物

栄養量(1人分):エネルギー:327kcal、たんぱく質:11.4g、脂質:25.0g、カリウム:493mg、リン:163mg、食物繊維:4.9g、食塩相当量:1.0g

野菜類は全て「生」で計算

牛肉とごぼうの炒め物

*写真は一人前

作り方

  1. 牛肉を一口大に切る。
  2. ごぼうはささがきにし、しめじは石づきを切ってほぐす。青ネギは斜め切りにし、それぞれ水に30分さらす。
  3. Aを混ぜ合わせておく。
  4. フライパンに油を熱し、牛肉を炒め、火が通ったらお皿に移す。
  5. 4のフライパンにごま油を入れ、水気を切ったごぼう、しめじを炒める。
  6. 5に火が通ったら、3を加えて炒める。
  7. 最後に青ネギを加え、軽く炒める。
  8. 器に盛りつけ、仕上げに白胡麻を振りかける。

材料(2人分)

Let's 牛肉とごぼうの炒め物
  • 牛バラ肉…………120g
  • ごぼう……………100g
  • しめじ……………100g
  • 青ネギ……………20g
  • 油…………………小さじ1
  • ごま油……………小さじ1
  • A
    • 濃口醤油……小さじ2
    • 砂糖…………小さじ1.5
    • 酒……………大さじ1.5
    • 練りからし…小さじ1/3
  • 白胡麻……………少量