ホロニクスグループ 栄養管理部

透析食だより

2018年12月号 丈夫な骨を保とう

丈夫な骨を保とう

透析患者さんは、同年代の健常人と比べ男女ともに骨折リスクが4倍以上上昇すると報告されています。
骨折により日々の生活は一変してしまい、筋力低下、食欲不振、栄養状態悪化という悪循環に陥ってしまいます。
骨を丈夫に保つために、食事面でのポイントを確認しましょう。

透析患者さんが骨折しやすい理由

透析患者さんが骨折しやすい理由

腎臓の働きが悪くなると、カルシウムが吸収されにくくなったり、リンが蓄積しやすくなるため、低カルシウム血症と高リン血症を発症しやすくなります。
その状態が続くと骨からカルシウムを溶かし出すため、骨がもろく、骨折しやすい状態になってしまいます。

透析患者さんの「骨折予防の為の食事ポイント」

①リンを多く含む食品を控え、血清リン値を正常値(3.5~6.0mg/dl※)に保つ

(※透析医学会ガイドラインより)

リンは特に、加工食品(インスタント麺やハム等の肉加工品、ちくわ等の練り物)や、乳製品、小魚に多く含まれます。これらの食品は続けて食べない様にしましょう。

②筋力の低下を防ぐ

過度なリン制限は、筋肉を作るために必要なたんぱく質不足にもつながります。
筋肉が減ると転倒しやすくなり、骨折のリスクを高めてしまうため、必要なたんぱく質は、主に肉や魚、卵や大豆製品から適量※を、バランス良く摂りましょう
(※たんぱく質の適量は、年齢や体格によって異なります。詳しくは管理栄養士までお尋ねください)

注意!

一般的に骨を丈夫に保つ栄養素として、カルシウムの補給が勧められます。
しかしながらカルシウムの多い食品(特に乳製品や小魚など)はリンも多いため、高リン血症のリスクを高めてしまいます。
そのため透析患者さんのカルシウムコントロールは、食事からの積極的なカルシウム補給よりも、薬剤でのコントロールが適しています


透析食レシピ紹介 豚ひき肉とキャベツの焼きメンチ」
透析食レシピ紹介 豚ひき肉とキャベツの焼きメンチ

野菜によるかさ増し効果で、リンを抑えながらも食べ応えのある主菜(メインのおかず)になります。

1人分の栄養素:

エネルギー:351kcal、たんぱく質:17.2g、リン:170mg、食塩相当量:0.8g、カリウム:415mg 野菜は生で算出

作り方

  1. キャベツは粗目のみじん切りにし、分量外の塩少々をふりかけて10分程置く。
    キャベツがしんなりしたら、流水でさっと塩を洗い流し、30分程水にさらしておく。
    レタスは食べやすい大きさに手でちぎり、30分程水にさらしておく。
  2. ケチャップとマヨネーズは混ぜておく。
  3. ボールに豚ひき肉とAの食材、①のキャベツ(水気をよく絞っておく)を入れ、混ぜ合わせる。
  4. ③を小判型に丸め、表面にパン粉をまぶす。
  5. フライパンに油を熱し、両面をこんがりと揚げ焼きにする。
  6. ⑤を皿に盛り付ける。水気を切ったレタスと、②のソースを添えて完成。

材料(2人分)

透析食レシピ紹介
  • 豚ひき肉………………150g
  • キャベツ………1.5枚(90g)
  • A
    • 卵…………………1/4コ
    • パン粉…大さじ1(3g)
    • 塩……ひとつまみ(約1g)
    • こしょう……………少々
  • パン粉………大さじ3(9g)
  • 油…………大さじ3(36g)
  • 添え)レタス……2枚(60g)
  • <ソース>
    • ケチャップ……小さじ1(4g)
    • マヨネーズ……小さじ1(5g)