ホロニクスグループ 栄養管理部

透析食だより

2019年1月号 普通食から透析食へのアレンジ法

透析食の基本

①エネルギーをしっかり摂る

①エネルギーをしっかり摂る

エネルギーが不足すると、筋肉を分解してエネルギーに変えるため、筋肉量の低下や体力、免疫力の低下等につながります。1日3食、規則正しい食生活が大切です。

②良質なたんぱく質を適切に摂りながら、リンとカリウムを減らす

②良質なたんぱく質を適切に摂りながら、リンとカリウムを減らす

たんぱく質の不足は、貧血や浮腫、低栄養の原因となるため、適切に摂取することが大切です。
しかし、たんぱく質が多い食品はリンも多く含まれるため、リン/たんぱく比(たんぱく質1g当たりに含まれるリンの量を比で表したもの)が高い食品には注意が必要です。

③減塩をし、水分を制限する

①エネルギーをしっかり摂る

減塩しながら、水分をできるだけ減らすことで、高血圧や透析間の体重の増えすぎを防ぐことができます。

普通食と透析食の違い

栄養素 常食 透析食の必要量
エネルギー(kcal/kg ※1 27~35 30~35
たんぱく質(g/kg) 1.0~1.2 0.9~1.2 ※2
脂質 エネルギーの20~30% エネルギーの20~30%
糖質 エネルギーの50~60% エネルギーの50~60%
リン 制限なし たんぱく質(g)×15mg
水分 制限なし 尿量等により、個別に検討
食塩相当量 男性8g未満、女性7g未満 6g未満 ※3
カリウム 制限なし 2000mg以下
  • ※1 体重は標準体重を用いる
  • ※2 性別、年齢、合併症、身体活動度により異なる
  • ※3 尿量、身体活動度、体格、栄養状態、透析間の体重増加量を考慮して適宜調整

参考資料:NutritionCare2017年冬季増刊「透析患者の病態・栄養指導・治療食」
日本腎臓学会 慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版

減塩、水分制限のアレンジ法

ポイント

  1. 練り製品や加工食品は、食塩を多く含んでいるため、できるだけ避けると減塩につながります。
  2. あんかけ料理は水分を多く含みます。焼き物や和え物に変えると水分を減らせます。
  3. 味噌汁は食塩と水分を多く含んでいます。野菜の和え物や炒め物に変えると減塩と水分制限ができます。
リン、カリウム制限のアレンジ法

ポイント

  1. 小魚にはリンが多く含まれています。できるだけ控えると良いです。
  2. 魚は鯖よりブリの方がリン含有量は少ないです。魚の種類や肉の部位によっても差がありますので、上手に食材を選択しましょう。
  3. ゆでたほうれん草100gには、カリウムが490mg含まれていますが、小松菜に置き換えると140mgに減らすことができます。野菜の中でもカリウムの少ない物をチェックしておきましょう。

透析食レシピ紹介 昆布茶で簡単 タコとれんこんの揚げ焼き
透析食レシピ紹介 昆布茶で簡単 タコとれんこんの揚げ焼き

食塩の代わりに昆布茶を使うことで、旨みを生かしながら上手に減塩することができます。
タコに含まれるリンは、比較的少な目ですので、リン制限に役立ちます。

1人分の栄養素:

エネルギー:229kcal、たんぱく質:18.2g、脂質:10.6g、リン:146mg、食塩相当量:1.0g、カリウム:346mg

作り方

  1. タコを食べやすい大きさに切る。
  2. れんこん水煮を縦半分に切り、約5mm幅に、うす切りにする。
  3. ①と②に片栗粉をまぶす。
  4. フライパンに油を熱し、③を揚げ焼きにする。
  5. ④をボールに入れ、昆布茶と青のりを加え混ぜ合わせる。
  6. 器に盛り付ける。

材料(2人分)

  • ゆでタコ………………80g
  • れんこん水煮…………60g
  • 片栗粉……………小さじ3杯
  • 油…………………大さじ4杯
  • 昆布茶……小さじ1/6(1g)
  • 青のり…………………0.1g