ホロニクスグループ 栄養管理部

透析食だより

2019年7月号 良質なたんぱく質について

たんぱく質のはたらきについて

たんぱく質は、筋肉や臓器、骨、血液、皮膚、髪の毛などからだを構成する主成分であるほか、酵素やホルモン、免疫物質の材料になるなど、健康維持に欠かすことのできない栄養素です。

一日に必要なたんぱく質量の目安

※標準体重1kgあたり 0.9g~1.2g(※標準体重はBMI22で算出)

たんぱく質摂取が不足した状態が続くと・・

透析治療でもたんぱく質の原料であるアミノ酸が除去されるため、貧血や体力低下、免疫力低下につながります。

引用)慢性腎臓病に対する食事摂取基準2014年版

「良質なたんぱく質」とは

たんぱく質はアミノ酸から構成されており、体内で合成できないために食事から摂る必要があるアミノ酸を必須アミノ酸といいます。この必須アミノ酸をバランス良く含んでいる食品を「良質なたんぱく質」といい、肉や魚、卵や大豆製品、乳製品が該当します。

良質なたんぱく質=体内での利用効率が良いたんぱく質

肉類

肉類

魚介類

魚介類

卵

大豆製品

大豆製品

乳製品

乳製品

ポイント

●良質なたんぱく質も、摂り過ぎるとリンやカリウムの過剰摂取になります。また肉類や乳製品は脂質を多く含むため、摂り過ぎると動脈硬化のリスクを高めます。一つの食品に偏ることなく、バランス良く食べましょう。

●乳製品はリンを多く含みます。血清リン値が高い方は、摂取頻度や量が多くならない様にしましょう。

●加工食品(ハムやちくわなど)に使用される食品添加物である無機リンは、腸からの吸収が90%以上であり、血清リン値が上昇しやすいです。摂取頻度や量が多くならない様にしましょう。

腸管でのリン吸収率

植物性食品
(穀類、大豆製品)
20~40%
動物性食品
(肉、魚、卵、乳製品)
40~60%
無機リン
(肉加工品、練り物、インスタント麺など)
90%以上

(参考資料)透析ケア2016年1月号


透析食レシピ紹介 厚揚げと野菜のさっぱり炒め
透析食レシピ紹介 厚揚げと野菜のさっぱり炒め

調味料に酢を加えているため、食が進みやすく、摂取量が低下しやすい「夏場の良質たんぱく質補給」にお勧めです。

1人分の栄養素:

エネルギー:241kcal、たんぱく質:12.8g、脂質:17.5g、リン:170mg、食塩相当量:0.8g、カリウム:235mg 野菜は生で算出

材料(2人分)

  • 厚揚げ………………………160g
  • 豚ひき肉………………………30g
  • ピーマン………………1コ(30g)
  • もやし………………………100g
  • サラダ油
  • A
    • 焼肉のタレ………12g (大さじ1)
    • 酢…10g(小さじ1・1/2)
    • 赤みそ……………10g(小さじ2)
    • 濃口醤油………3g(小さじ1/2)
    • みりん………4g(小さじ2/3)
    • 砂糖……………3g(小さじ1)

作り方

  1. 厚揚げは食べやすい大きさにカットし、熱湯でさっと茹で、油抜きをしておく。
  2. ピーマンは縦半分にカットして種をとり、千切りにしてから、もやしと一緒に30分程水にさらしておく。
  3. Aの調味料を混ぜ合わせておく。
  4. フライパンにサラダ油の1/4量を熱し、豚ひき肉を炒める。肉の色が変わったところで、一旦皿に取り出しておく。
  5. 同じフライパンに残りのサラダ油を熱し、厚揚げを炒め、④の肉ともやし、ピーマンを入れてさっと炒める。
    Aの調味料を加え、食材にからめたら完成。