ホロニクスグループ 栄養管理部

透析食だより

2019年9月号 災害時の備え

災害時の備え

東日本大震災から8年。その後も予想外の地域で多くの地震や災害が起こっています。私たちは、いつどこで災害に遭遇するか分かりません。 災害が起こった際に大切な命を守れるよう、災害時の食事のポイントを再確認し、考える機会を増やすことが大切です。

災害時に想定されること

災害時に想定されること

●通常の透析量(時間、回数)が確保できなくなる

●食糧の確保が困難になり、普段とは異なる食事内容になる

注意!!

体に水分やカリウムが溜まりやすい状態になり、心不全や高カリウム血症のリスクが高くなる

普段からコントロールを良好にしておくことが大切です。

災害時の食事で大切なこと

 エネルギー不足にならないようにしましょう

災害時の備え

極端にエネルギーが不足した状態が続くと、筋肉が分解され体内に尿毒素とカリウムが増えてしまいます。これにより、尿毒症(頭痛・吐き気・全身のだるさ等)や高カリウム血症(手足や唇のしびれ、不整脈、脱力感)の危険性が高まります。

効率よくエネルギー補給ができる食品

災害時の備え

おにぎり・パン・クラッカー・バランス栄養食品

ご飯やパン、めん類など主食になる食品は、効率的にエネルギー補給ができます。

 塩分と水分を控えましょう

災害時の備え

塩分を摂ると水分摂取が増え、体重増加が多くなります。水分が体に溜まりすぎると、心不全などの原因になります。

  • 災害時の備え飲水量は1日当たり300~400ml+尿量以下に控えましょう。
  • 炊き出しなど、水分と塩分の多いメニューは具中心に食べるなどの対策をしましょう。
    インスタント麺は粉末スープの量を半分にしたり、スープを残すようにしましょう。

 カリウムの多い食品の摂取量が多くならないようにしましょう

災害時の備え

いつも以上に高カリウム血症の危険性が高まります。
避難所の非常食は、カリウムの多く含まれるものもあります。

東日本大震災で、支援物資として配られたカリウムの多い食品

トマトジュース・野菜ジュース・さつまいも・干し柿・ミックスナッツ

災害時の備え

備蓄食品の選定ポイント

災害時の備え
  1. 減塩に配慮していること…食塩相当量は1食2g以下が目安です。
  2. 賞味期限が長く、簡単に食べられること…レトルト食品や缶詰などがお勧めです。
  3. 日常生活でも利用しやすいこと…体調不良時などの食事にも代用できます。
  4. 賞味期限が切れないよう定期的に、非常食を利用し補充しましょう。
災害時の備え 災害時の備え

災害時、支援物資はすぐに届きません。各ご家庭で非常食を備えましょう!