ホロニクスグループ 栄養管理部

透析食だより

2019年11月号 冬料理

冬料理について

秋も終わりに近づき、冬支度の時期になりました。
皆さんは冬に食べたくなる料理といえば、何を思い浮かべますか?
身体の温まるメニューを思い浮かべられる方も多いのではないでしょうか。
今号では鍋を中心に冬料理を楽しむためのポイントを確認していきましょう。

鍋料理の利点

鍋料理の利点
  1. 簡単に作ることができる
  2. 様々な食材を取り入れられるため、栄養バランスが整いやすい

鍋料理の欠点

鍋料理の欠点
  1. 水分を多く含み、体重が増加しやすい
  2. 市販の鍋の素の使用により、食塩を多く摂りやすい
  3. 野菜の摂取量が増えるため、カリウムを多く摂りやすい
  4. 食べ過ぎに繋がりやすい

欠点を補うためのチェックリスト

欠点を補うためのチェックリスト
  • 鍋を食べる日は、次回透析までの間隔が短い日を選んでいる
  • 市販の鍋の素ではなく、かつおや昆布などの素材を活かした出汁を使用している
  • 野菜はなるべく薄く切っている
  • 切った野菜を30分以上水にさらしている
  • 食べる分を先に取り分けている、または 一人前の準備ができている
  • 〆の雑炊や麺類は控える
Q1 どうして鍋は次回透析までの間隔が短い日を選んだ方がいいの?
Q1 どうして鍋は次回透析までの間隔が短い日を選んだ方がいいの?

鍋は水分を多く含むため、食べてから次回透析日までの間隔が長くなると、水分がより多く身体に溜まります。
つまり、ドライウェイトからの体重増加が大きくなり、心臓に負担がかかります。

Q2 どうして野菜は薄く切った方がいいの?
Q2 どうして野菜は薄く切った方がいいの?

野菜を薄く(または細かく)切ることによって、水さらしの際に水に接する面積(=表面積)が大きくなります。
表面積が大きくなるほど、カリウム減少率が高まります。

Q3 〆の雑炊は鍋の醍醐味!どうして控えた方がいいの?
Q3 〆の雑炊は鍋の醍醐味!どうして控えた方がいいの?

食べ終わった後の鍋の出汁には、使用した野菜などの材料から溶出したカリウムを多く含むため、摂取は控えましょう。


透析食レシピ紹介 簡単!スライス野菜でしゃぶしゃぶ鍋
簡単!スライス野菜でしゃぶしゃぶ鍋

1人分の栄養素:

エネルギー:315kcal、たんぱく質:13.8g、リン:170mg、カリウム:660mg、食塩相当量:1.7g
※野菜類はすべて「ゆで」で計算

材料(1人分)

  • 豚バラ肉…………………………60g
  • 絹ごし豆腐………………………50g
  • 大根………………………………50g
  • 人参………………………………40g
  • エリンギ…………………………20g
  • 春菊………………………………20g
  • だし昆布…………………………3g(5cm角)
  • 水…………………………………300ml
  • ポン酢醤油………………………18g(大さじ1)

作り方

  1. 鍋に、水と昆布を入れておく。(約30分)
  2. 大根、人参は皮を剥く。皮を剥いた大根、人参とエリンギをピーラー(皮むき器)で薄くスライスする。春菊は食べやすいように半分の長さに切る。
  3. ②をたっぷりの水に30分以上さらす。
  4. ③④をお皿に盛りつける。
  5. ①を火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出す。
  6. 準備した食材を⑥に入れて火を通したら完成。ポン酢しょうゆをつけてお召し上がりください。