2011年3月号 ひな祭りの祝い膳
和歌で有名な京都の名家・冷泉家では、人形を片付ける前日に雛道具を使ってお人形にごちそうをあげ、子供達もその前で同じ物を食べる習わしがあります。
献立は焼いた干魚・千切り大根の味噌汁・大根なます・煮物(焼豆腐とクワイとかまぼこ)・うるち米のみで炊いたお赤飯の5品です。
現在は、子どもが喜ぶことを主な目的とした雛祭りですから、歴史やしきたりはあるにせよ、子供達が喜ぶようなお料理でたのしませてあげるのが一番ですね。
ひな祭り
日本の伝統行事
水辺の行事の無病息災を祈願しての『巳(み)の日祓(ひばら)い』※と『ひいな遊び』が一体となって生まれました。
雛人形はいろいろな穢れ、災いの身代わりになる大切なものとして長い時間をかけて培われ、現代も女の子の幸せを願う親心を表しています。
※ 巳の日祓いとは
三月の巳の日に疫病などが流行り易いということで人形(ひとかた)をつくり、お酒やお供物を添えて災いを背負ってくれるようにと願いを込めて川や海に流すことです。
子供が喜ぶ、可愛いお寿司
寿司ご飯の材料
ご飯 3合、酢 65g、砂糖 52g、塩 小さじ1/3
油揚げ 35g、干ししいたけ 10g、人参 80g、白ごま 10g、砂糖 35g、しょうゆ 35g、酒 30g
作り方
すし飯を三角に握りうずら卵を頭に見立ててのせ薄焼き卵・海苔を着物に見立てて巻ききゅうりやさやえんどうを尺や烏帽子の形に切って飾る。人参を花形に切って飾っても可愛い