2013年7月号 夏バテ予防
暑い夏、なんとなく食欲が落ち、だるさを感じている方も多いでしょう。
冷たいものや口当たりのいいものばかりを食べていると、栄養が偏ってしまい、夏バテ街道まっしぐらです!!
ビタミンB1不足に注意
あっさりしたそうめんやうどんには糖質が含まれていますが、その糖質の代謝(エネルギーに変えること)にはビタミンB1が必要です。ビタミンB1が豊富な食べ物といえば、豚肉、ハム、うなぎやかつおなどです。
旬の野菜と果物でビタミン、ミネラルを補給
旬のトマトやきゅうり、なす、すいか、メロンなどはいずれも彩りがきれいです。これらの多くは水分をたくさん含み、水分補給ができ、汗で出ていくミネラルの補給にもなります。オクラやモロヘイヤはねばねば成分ムチンには消化を助ける働きがあり、納豆と混ぜたネバネバ和えやモロヘイヤと卵でスープにして食べるとよいでしょう。
食事は一日3回、栄養バランスを整える
暑さによるストレスでタンパク質の消費も多く、たんぱく源をしっかり摂ること。朝ごはんを抜きがちな方は、寝ている間にもエネルギーを消費しているので体にとってストレスになってしまいます。忙しい人はヨーグルトや果物、野菜ジュース、牛乳などを利用してみましょう。
トピックス うなぎについて
昔から夏バテ予防にウナギを食べる習慣があったのは,日本では大変古く「万葉集」にさかのぼります。そして江戸時代、徳川家康の時代に江戸を開発した際、開拓の結果、泥炭湿地ができ、そこにウナギが大勢住みつくようになり、労働者の食べ物となりました。最初はぶつ切りにして焼いて食べていたが、濃口醤油が開発されるとウナギにタレをつけて食べるようになったとのこと。
一説によれば、丑の日に「う」のつく食べ物を食べると夏負けしないと言われていたそうです。実際、ビタミンA,B群が豊富に含まれているため夏バテ、食欲減退防止の効果が期待されています。
今では、鰻重だけでなく、細かいウナギをご飯にのせたひつまぶし、内臓部分を吸い物にした肝吸い、酢の物のうざく、う巻きなどとさまざまな調理方法で食べるようになってきています。
