2016年7月号 食中毒予防
「食中毒」というと、飲食店での事件がニュースで大きく取り上げられていますが、実は家庭でも発生しやすいため注意が必要です。食中毒菌の種類やかかる人によっては症状が重くなり、死亡してしまうこともあります。正しい知識を持って、食中毒予防を心がけましょう。
家庭で起きやすい食中毒
家庭で食中毒を起こす原因のほとんどが細菌とウイルスです。特に6月~9月は高温多湿のため以下の細菌による食中毒が多く発生しています。
- O-157:生肉(主に牛肉)
- サルモネラ菌:生肉、レバー、卵
- 腸炎ビブリオ:魚介類、寿司
- カンピロバクター:生肉(主に鶏肉)
- ウェルシュ菌:肉・魚類を使った調理済食品(カレーやスープ等)
家庭でできる6つの食中毒予防
食中毒予防の3大原則「つけない、増やさない、やっつける」をもとに家庭でできる6つの食中毒予防を紹介します。
①食品の購入

- 消費期限、賞味期限のチェック!
生鮮食品は新鮮なものを購入しましょう
②保存
- 購入後は寄り道せず、まっすぐ家へ持って帰りましょう
- 持ち帰った食品はすぐに適温で保存しましょう
③下準備

- 肉や魚を扱った後のまな板や包丁はよく洗いましょう
- 野菜はカット野菜もよく洗いましょう
④調理
- 肉や魚、卵を取り扱う前後は手を清潔にしましょう
- 食品はよく加熱しましょう
(目安は中心部の温度が75℃で1分以上)

⑤食事
- 調理後の食品は、長時間室温に放置しないようにしましょう
⑥残った食品
- 調理後時間が経ち過ぎたり、少しでも腐敗を疑ったら捨てるようにしましょう
- 小分けにすることで食品を早く冷やし、再加熱する際も加熱しやすくなります
- 再加熱の際は十分に加熱しましょう(目安は75℃以上)
