Vision ビジョンISEIKAI RENAISSENCE

基調講演 飛躍の年 HOLONICS HEALTHCARE 2016
病院改革最終章
/病院改革大阪第一位という外部評価を得て

Whether the future can be predicted ?

「未来は予測できるのか?」…「Yes」

自然環境の未来を予測することは到底不可能なことですが、人工環境の未来を予測することは獲得形質を総動員して英知を結集すれば充分に可能な作業です。

「今、何が起きているのか?」
「そして、これからどうなるのか?」
「我々は今何を為すべきか?」
「また、変化を拒絶するものは一体何ものなのか?」

すべての不幸は傲慢と言う列車に乗ってやって来る。謙虚でなければ人は変われない。

このままでは病院を守れない。

病院が病んでいる(The hospital is sick) → 病院を治す(Cure the hospital)
私は病院を治す医者です(I am a doctor who cures the hospital)

私たちの住んでいる世界は時間と空間の領域です。生存種か絶滅種か、勝ち組か負け組か、「やらない為の理由探し」「例外お化けの登場」はもう結構、気付いたら速やかに変わること。ぐずぐずしていたら進化に取り残されます。時間の領域では、「Fast eat Slow」、早く変わる者が遅く変わる者を食べてしまいます。赤の女王(鏡の国のアリス)は言います。「いいかい、ここじゃ、いくら走っても現状に留まるのがやっとなんだよ。」、時間の領域では赤の女王の論理が支配的です。

医療の世界に目を転じるとき、制度と市場からの強い淘汰圧を受け、激しい環境変化の中で病院は「機能不全」、職員は「適応不全」に陥っています。病院が病んでいます。そもそも病院は「病気」を治す為に造られているのであって、「病人」を治す為に造られているのではありません。①供給者の都合で作り上げたシステムを受給者の視点から再構築する。②自らのすべてを市場に晒して、自らの存在価値を市場に問う。私の病院改革の原点は「Patient first principle(患者第一主義)」にあります。

専門分化した世界では、医師からCo-Mに仕事を分散させるのが世界の潮流です。医師からの指示が出るのを待っている時代ではありません。受動から能動へ、それぞれのスペシャリティを生かしながら、それぞれが主体的に行動し、それぞれの職種の使命を全うする。そして全体との調和を図る。全職員の意識改革とチーム医療の実践が経営健全化への道程です。

極めて残念なことですが、現在の病院には「生活者の視点」が欠落しています。病院の歴史と患者の蓄積は比例しません。医療人には「集客」「営業」という概念、「継続」「蓄積」という概念が欠落しています。じっと待っていても患者は来ません。じっとしていても何も変わりません。自ら行動を起こさなければ何も変わりません。

「医療営業広報部」は新規集客の任に当たり、「顧客管理センター」はリピーターの管理を担当します。二割の顧客が八割の利益を齎(もたら)すというパレートの法則は普遍則です。病院経営にとって、患者集客と患者管理は非常に重要な要素です。

激しい競争環境の中で、勝ち残り、さらに発展を続ける為には自らに厳しくあらねばなりません。未来世界に於いて、自らを勝ち組として位置付ける為には、「自らに投資をして、自らを磨き、自らを高める」という不断の努力が必要です。社会と正面から向き合い、「社会にとってなくてはならない存在となる」「人の嫌がることに率先して取り組む」、その気概が価値を創造します。仕事を通して自らを磨き高めることの出来ない者は時間泥棒です。

ホロニクスグループ 代表 谷 幸治